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1.　はじめに

2.　『杉並区自然環境調査報告書』

3. 「8次」植物資料

4. 自然植生など

5. 謝辞

1.はじめに
【『杉並区自然環境調査報告書』の歴史】　第1次調査は1985年に開始、その後おおむね5年毎に約40年間、杉並区の自然環境を把握するために生物調査が実施されています。2025年/3月、第8次（以下「8次」が発行されました。東京都にこれだけ長期にわたる自然環境の変化を記録した報告書を発行している行政はないと、杉並区民の一人として誇らしく思っています。 　須田孫七氏（★下画像：1-2）に聞いたお話では、本調査は当初、西沢二郎氏と区との協働で始まり、その後、孫七氏が引き継がれて、第6次調査まで実施されました。孫七氏は2018/04/10にご逝去されましたが、関係者のご努力で「7次」が発行されました。★下画像1-3のミツガシワは、戦時中に氏が練馬区の三宝寺池沼沢群落外から氏の庭池へ救出した累代の一部です。「7次」が発行された際に氏へのご挨拶句として詠んだものをここに掲載しました。  【『杉並区自然環境調査報告書』発行の目的】 1）杉並区の自然環境の現況と変化の把握、 2）杉並区の自然環境の方向性を知る、 3）杉並区の生活環境の質を知る、 4）杉並区に残された自然の保全と再生計画をする上での基本的な情報を提供。  【善福寺公園（上池地区・下池地区）の植生調査に参加】　「杉並区自然環境調査報告書（第5次）」調査が実施された2005/2006年に、須田孫七氏から善福寺公園を担当されていた遠藤　博先生（★下画像：4-3）をご紹介いただき、調査日に同行して植生調査の方法などを5次～8次と、ご指導いただいています。
【『杉並区自然環境調査報告書』の発行にご努力された須田孫七氏】
1-1：東京大学秘蔵コレクション特別展示会：須田孫七氏が同大学へ寄贈した昆虫標本の一部、コガネムシのコーナーで撮影：　2018/07/24		★1-2：須田孫七氏：撮影：須田邸前・2015/05/04	★1-3：「七次書や 三槲咲く 孫七忌」　（やす)。孫七邸で保存 >荻小>荻小工事>善福寺公園 > 個体数が増えているミツガシワを撮影：2020/04/09

2. 【『杉並区自然環境調査報告書』】
【『杉並区自然環境調査報告書（第8次）』★下画像：2-1の購入方法】 杉並区 政策経営部 情報管理課 情報公開係 区制資料室で1冊1,100円で購入可能です。場所は、西棟2F、14番窓口：電話：03-3312-2111へお問い合わせください。杉並区の各図書館、杉並区のHPでもPDFで閲覧可能です。
★2-1：.『杉並区環境調査報告書(第8次)』2020/3月：杉並区環境部環境課発行	★2-2：『杉並区環境調査報告書(第8次)概要版』2025/3月：杉並区環境部環境課発行	★2-3：「すぎなみの街と自然」：8次調査の昆虫、クモ類、と善福寺公園の植生調査の結果を報告。137号、2025/3月発行

★2-4 参照：　「8次」奥付

【場所別植物出現数　（全体像は左図の植物へ）】  ★2-5、参照：「8次」P37：場所の番号は「7次」を使用。

3.【「8次」 の植物資料

【資料P27】　●野生（在来、帰化、移植、一部植栽・移植を含む）、○：植栽。 *1）【科の配列】維管束植物和名チェックリスト（山ノ内ら2019）に従い、科内の配列は学名のアルファベット順とした。番号のない種類は重複する場合種類数から除外した。 *2）【分類範囲】種、亜種、変種、品種、雑種等を含む。 *3）【学名】原則として『BG Plants 和名－学名インデックス（Ylist）』（米倉・梶田2003-）に従い、一部『神奈川県植物誌2018』（神奈川県植物誌調査会2018）、『遺伝研のさくら 第６版』（五條堀ら2023）などに拠った。 *4）【杉並区指標種】1：屋敷林・社寺林、2：屋敷林・社寺林・雑木林、3：雑木林、4：豊かな林床、5：林縁、6：草地、7：水生植物の生える水辺、8：温暖化、9：都市化、10：大気汚染、11：水質汚濁。 *5）【在来種の主な生育環境タイプ】1：自然林・暗い樹林、2：二次林・明るい樹林、3：林縁、4：草地、5：水辺、6：その他。 【資料P91】 注1）１次～第５次の表中の値は被度を示し、●は被度データはないが生育を確認していることを示す。 注2）第６次の表中の記号は以下の通り。O：希少、++：非常に多い、●：上記以外で生育を確認 。 注3）第７次～第８次の表中の記号は以下の通り。 N：在来、I：帰化、E：逸出、C：植栽、T：区内の他の自生地からの移植、U：不明。

4.　【自然植生など】
【善福寺公園の地形区分】　杉並区は全体が武蔵野台地にあります（「8次」：P4)。 【自然植生】「関東地方南部の潜在自然植生である常緑広葉樹林の主要な構成種であるヤブツバキクラスの標徴種・識別種を自然植生として選定した」（「8次」：P39）。 【武蔵野台地の植物】　遠藤先生（★下画像：4-3）は「5次」でお会いした頃から、武蔵野台地の植物を知るには、「檜山庫三の『武蔵野の植物』（★下画像：4-1）を読むこと、武蔵野台地の自生植物を現地で多く見ることが大切」、と教えて下さいました。 【神代植物公園植物多様性センターの開園記念プレゼンテーション】大場秀章氏が檜山庫三の肖像画像を使って、同様の説明をされました（★下画像：4-2）。
★4-1：『武蔵野の植物』檜山庫三、画像©井上書店、1965	★4-2：檜山庫三を紹介する大場秀章氏、@神代植物公園植物多様性センターの開園記念プレゼン。2012/04/28	★4-3：善福寺公園の植生調査のご指導をして下さっている、遠藤　博氏

5.　【謝　辞】

【遠藤　博氏】（★上画像：4-3）「5次」調査2年目の春（2006）、本調査の担当者とお話がしたいと行政へお願いしましたが個人情報の管理が厳しく、かないませんでした。そこで、須田孫七氏にお願いし、遠藤氏をご紹介いただきました。孫七氏のご協力に感謝いたします。「5次」調査で、筆者の唐突な同行の申出に対し、遠藤先生は快くご許可下さいました。「5次」・「6次」・「7次」・「8次」と、遠藤　博先生からは言葉に言い尽くせないご指導をいただきました。ここに記して心から感謝いたします。 【善福寺公園の8次調査に参加された「植勉会善福寺公園」の皆さま】「8次」調査・最終チェックなどにご協力下さいました皆さまに対し、ここに記して心から感謝いたします。 ---

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